1. 概要
Smart Abbreviator は、Microsoft Word の文書中に登場する略号を自動で抽出し、そのフルスペル(正式名称)の記載状況を点検・修復したうえで、略号一覧表として文書へ出力する Word アドインです。略号は SharePoint 上の略号辞書で一元管理でき、組織で統一した略号運用を実現します。
1.1 主な機能
略号の抽出
略号辞書に登録された略号と、正規表現パターンに一致する略号を、文書本文およびテキストボックスから自動的に抽出します。表・テキストボックス・特定の段落スタイル・見出しレベルを抽出対象から除外することもできます。
フルスペルチェックと修復
抽出した略号について、次のような記載ルールの逸脱を検出し、修復を支援します。
- フルスペルが記載されていない
- フルスペルが略号辞書と一致していない
- フルスペルが初出箇所に記載されていない(初出以外に記載)
- フルスペルのみで略号が記載されていない
- フルスペルが 2 か所以上に重複して記載されている
- 略号が文書内で一度しか利用されていない
略号の管理
抽出した略号にチェックを付けて出力対象を選定したり、検出させたくない略号を除外登録したりできます。略号辞書は SharePoint 上で一元管理され、マスター・プロジェクト・個人・補助の各階層を統合して利用できます。
略号一覧表の作成
選定した略号を、書式(スタイル・列幅・列タイトル)を指定して略号一覧表として文書へ出力します。既存の一覧表に対しては差分のみを更新することもできます。
1.2 VB 版からの主な変更点
本製品は、従来の Smart Abbreviator(COM アドイン/VB 版)を Office.js(Web アドイン)へ刷新したものです。利用者から見た主な変更点は次のとおりです。
| 項目 | VB 版 | Office.js 版 |
|---|---|---|
| 提供形態 | クライアントへ個別インストール(setup.exe・.NET / VSTO 必須) | マニフェスト導入のみ(個別インストール不要) |
| 略号辞書 | Windows フォルダーまたは SharePoint 上の階層辞書 | SharePoint 上の階層辞書(マスター/プロジェクト/個人/補助) |
| 製品情報 | バックステージビュー | 操作パネル内の[製品情報]ダイアログ |
| 元に戻す | アドイン独自の操作取り消し | Word 標準の元に戻す(Ctrl+Z)を利用 |
元に戻す操作について: Office.js 版では、文書への変更は Word 標準の元に戻す(Ctrl+Z)で取り消せますが、操作パネル上の状態(略号グリッド・編集内容・チェック状態)は復元されません。やり直す場合は[読み込み]を再実行してください。
1.3 利用の前提
- 本アドインの利用にはライセンス認証が必要です(10. ライセンス・サポート)。
- 略号辞書の参照・保存には SharePoint へのアクセス権が必要です。